乳がん

乳がんにかかる総額と負担を減らす制度の紹介!

入院のイラスト
看護婦のイラスト

乳がんの早期発見の為にセルフチェック方法初期症状を紹介しましたが、万が一乳がんになってしまった場合は治療が必要になります。
乳がん病期(ステージ)の進行具合の生存率も当然心配ですが、治療にあたってやはり気になる事の1つに「治療費」があると思います。

「一体どのくらい手術費がかかるのか?」
「入院費はいくら?」
「保険は適応されるのか?」などお金に関する悩みってありますよね。

そこで今回は乳がんになってしまった場合の治療費や入院などにかかる費用について一体どれくらいお金がかかるのか調べてみたので紹介します。

乳がん治療にかかる総費用

まず乳がんになってしまった場合、治療費と言っても病状の進行具合や治療内容など人それぞれですので、それによって金額も様々です。

また費用と言っても様々な出費が考えられます。

  • 手術などの治療費
  • 検査費用
  • 入院時の差額ベッド代
  • 入院時の食事代
  • 家族のお見舞い時の交通費
  • 快気祝い
  • 退院後の通院費用

この他にも何かと出費があると思いますので、事前に分かるものは確認しておいた方が良いでしょう。

手術などの治療費

手術のイラスト

先ほども書いたように手術の種類や治療方法、乳がんの進行具合によっても金額は様々なので一概に言う事はできませんが、日本乳癌学会によると治療費の目安として、

  • 放射線療法(温存手術後25回照射の場合)で約40万円から55万円ほど
  • ホルモン療法(LH-RHアゴニスト製剤・皮下注射を12週ごと2年間行った場合)で閉経前だと約74万円
  • 抗がん剤治療(AC療法を3週ごとに4回行った場合)で約13万円

となっています。

また(社)全日本病院協会のホームページには、乳がんの平均入院日数は約20日間で、平均の医療費総額は約80万円だそうです。
この80万円には先ほど書いた入院時の食事代や差額ベッド代といったものが含まれておりませんので、総額としてはまだ金額が増えると思います。

あとタレントの山田邦子さんも乳がんで、過去に2度の乳房温存手術と放射線治療を行い、その後5年間ホルモン治療を受けたそうですが、総額で300万円以上かかったそうです。
このように治療を行う回数や年齢等によっても料金は様々ですので医師ときちんと相談された方が良いでしょうね。

入院費も含めて総額どのくらい支払うのか?

では何もかも含めて総額でいくらかかるのか気になりますよね。

先ほどの(社)全日本病院協会の平均の医療費約80万円を例にとって見てみましょう。

まずこの医療費の80万円は治療費の総額であり、この80万円から公的医療保険で医療費の7割を給付してもらえる(つまり自己負担は3割)ので、80万円の3割で約24万円が実際に支払う金額になります。
※この自己負担額は年齢や年収、加入している健康保険等によっても異なります。

公的医療保険は

  • 会社員の場合「健康保険」
  • 自営業の方は「国民健康保険」
  • 公務員は「共済組合」
  • 75歳以上の方は「後期高齢者医療制度」

などがありますね。

またこの80万円には先ほど書いた食事代や差額ベッド代といったものが含まれていませんので、別途それらは入院日数などに合わせて支払う必要があります。

入院のイラスト

ちなみに厚生労働省によると30日間入院した場合に必要となる1日あたりの自己負担額の目安は、

  • 差額ベッド代が「5,600円」
  • 食事代が1日3食で「780円」
  • 雑費や家族の交通費などにかかるお金が「1,000円」

だそうです。
もちろん病院や病室によって変わってくると思いますが、30日間入院したら差額ベッド代が168,000円で、食事代が23,400円、雑費・交通費が30,000円かかってしまう計算になります。

これ以外にもちょこちょこと細かい出費はあると思いますが、これだけでもかなりの金額ですよね。

差額ベッド代など予め病院に問い合わせて分かるものは、事前に問い合わせておいた方が良いと思います。

負担を軽くしてくれる高額療養費制度

公的医療保険で医療費の7割を負担してもらえるといってもやはり家系にかかる負担は大きいですよね。
そこでさらに負担を軽減してくれるありがたい制度があるんです。

高額療養費制度というのですが、どういった制度かというと医療機関や薬局の窓口で支払った金額が、一定の金額を超えた場合にその超えた金額を支給してくれる制度なんです。

高額療養費制度は年収や年齢によって支払われる額は変わりますが、
例えば70歳未満で一般的な所得者の場合、
80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
が計算方法になります。

例えば先ほどの医療費80万円で3割自己負担で約24万円支払う場合、計算式に当てはめると
80,100円+(800,000-267,000円)×1%=85,430円
となり、実際の自己負担額は「85,430円」になります。

元々自己負担額の24万円から計算した実際に支払う金額85,430円を引いた154,570円が、高額療養費として支給される金額ということですね。
3割自己負担と言っても平均額の24万円は高額です。

それが10万円以下になるんですからこの制度って非常にありがたいですよね。
※入院時の差額ベッド代や食事代は含まれない、自由診療は対象外など様々な注意点がありますので、自分が加入している公的医療保険の窓口で確認をしてみて下さい。

まとめ

乳がんの治療費は健康保険で補える部分もありますが、対象外になる部分もあります。

また治療の内容や病気の進行具合によってどの程度の治療が必要なのか分かりませんので、金額も事前には算出しずらいと思いますし、入院時の差額ベッド代など治療費以外の出費も考えられます。

もちろん入院や手術となれば仕事もお休みしなければなりませんので、その間の給与収入は見込めません。そのため、がん保険などの加入も考えていた方が万が一の時のために安心できると思います。

乳がん治療って金銭面だけでなく精神的にも辛いと思います。
もちろん本人も大変ですが、旦那様やお子様がいる場合は家族の負担も大きいはずです。
普段から乳がんの検診を定期的に受け、保険などの加入も考えて万が一に備えることが大切だと思います。