ニキビ

お酒を飲むとニキビができる時の6つの対策!

焼酎のイラスト
ビールのイラスト

お酒(アルコール)は百薬の長と言われますが、飲み過ぎた次の日って肌荒れやニキビが出来ませんか?

私もアルコール大好きでビールや焼酎、日本酒、ワインなどいろいろ飲みますが、二日酔いになるほど飲んだ次の日は、やはりお肌の調子は良くありません。

何事にも適量というものがありますが、過剰な飲酒は病気や肌トラブルの原因になります。

今回はなぜお酒がニキビの原因になるのかその理由と、それを予防する飲酒時のちょっとしたコツや注意点をお教えします。

お酒を全く飲まない、飲めない人も是非知り合いに教えてあげて下さい。

お酒の飲み過ぎがニキビの原因になる理由

アルコールが体に及ぼす影響や、摂取時の体の働きが関係しているのですが、一つずつ見て行きましょう。

アルコールの過剰摂取が肝臓の機能低下を招くから

不健康な肝臓のイラスト

あなたは肝臓の働きを知っていますか?

肝臓はアルコールや体にとって有害な老廃物を分解する解毒作用を持っています。

お酒の飲み過ぎでアルコールを摂取し過ぎると、その機能が低下して体に有害な老廃物などをうまく分解できずに体に蓄積されます。

また栄養素の供給を妨げてしまうため、それがニキビや吹き出物となってお肌に現れてくるんですね。

特に影響が出やすいのは顎のフェイスラインや口の周りです。

それともう一つ、肝臓はアルコールを分解する際にビタミンを消費します。

例えばビタミンAはお肌の乾燥を抑えて潤いを保ったり、ビタミンB1は自律神経を安定させ、皮脂の分泌量を制御する働きがあります。

当然それらの栄養が不足すれば肌トラブルやニキビの原因になることは分かりますよね。

お酒に含まれる糖分がビタミンBを消費するため

ビタミン剤のイラスト

糖分の摂り過ぎ?と思われるかもしれませんが、実はお酒の種類によって糖質の量が異なります。

糖分の少ない物もあれば多い物もあります。

文部科学省の日本食品標準成分表を元に、お酒の種類と炭水化物(糖質)の量をリストにしましたので見て下さい。

※日本酒などもさまざまな種類があり、それによって数値も異なりますので、大体の目安としてご覧ください。

  • 日本酒:4.9
  • ビール:3.1
  • 発泡酒:3.6
  • 白ワイン:2
  • 赤ワイン:1.5
  • ロゼワイン:4
  • 焼酎・甲類:0
  • 焼酎(米、麦、いもなどの乙類):0
  • ウイスキー:0
  • ブランデー:0
  • ウオッカ:0
  • ジン:0.1
  • 梅酒:20.7

お酒、100gあたりに含まれている炭水化物量です。(単位:グラム)

見ていただくと分かりますが、数値が高いものと0(ゼロ)のものに分かれていますよね。

これには特徴があり、醸造酒と蒸留酒によって全く炭水化物(糖質)の量が違うんです。

では醸造酒・蒸留酒って一体どんなお酒なの?って事になりますが、醸造酒は簡単に説明すると原料が米やブドウなどでそれを発酵させたものです。

つまり日本酒とかワインがそれに該当します。

もともとの原料に糖質が多く含まれているため、お酒になってもその量が多いんですね。

では糖質が全く含まれていない蒸留酒は一体どんなものかというと、先ほどの醸造酒を蒸留( 液体を過熱して気化させて、その気体を冷却して再び液体とすること)したものです。

アルコール度数が高いのが特徴です。

ウイスキーとかブランデー、スピリッツと言われるジンとかウォッカなどが該当します。

また焼酎も蒸留酒になるので基本的には糖分ゼロですが、商品によっては製造段階で砂糖を加えたものもあります。

あと女性も大好きで一番糖分の多い梅酒は混成酒といわれ、香料や砂糖、果実などを加えたものになります。カクテルやチューハイもそれに入ります。

つまりお酒と一言でいっても種類によって糖分の含有量は違います。

ワインだけ見ても赤(1.5g)とロゼ(4g)でもぜんぜん違いますよね。

これを考えると女性の好きな甘いチューハイやカクテルの飲みすぎは注意が必要ですね。

でもウイスキーやブランデーはアルコールがきついので、水割やハイボールじゃないとなかなか飲めませんし、焼酎が無難なのかなって感じがします。

焼酎に砂糖が含まれているものには、ラベルに砂糖添加と書かれていますので、飲まれるものを見てみて下さい。

このように糖質が多く含まれているお酒の種類はお分かりいただけたと思いますが、なぜそれがニキビの原因になるのか説明します。

それは、体内で糖分を分解する際にビタミンBを消費するからなんです。

ビタミンBは皮脂の過剰な分泌を防いでくれる働きがあります。

まとめると、糖質の多いお酒を大量に飲むと、ビタミンBが失われ、皮脂の分泌が多くなり毛穴が詰まりやすくなりアクネ菌が繁殖してニキビができるというメカニズムです。

おつまみが影響している可能性もある

柿ピーのイラスト

飲酒時はおつまみを食べますよね。

居酒屋だったら唐揚げやポテトフライなど脂分の多い揚げ物も食べます。

また、BARとかスナックだったら、ピーナッツ類とかポテトチップスなどスナック菓子なども食べちゃいます。

お酒を飲みながら話も弾んで、ついついおつまみにも手が伸びてしまいます。

糖分の多い物はもちろん、油分が多いと肝臓の機能が低下してさらにニキビ悪化に拍車をかけてしまいます。

このように飲み物だけでなく一緒に食べる物にも注意が必要です。

飲み過ぎて睡眠不足になるため

飲み過ぎによる睡眠不足が影響することもあり得ます。

朝まで飲んで2、3時間しか眠れなかったとか、若い頃であればよくあることです。

またお酒を飲むと寝付きが良くなると勘違いされている方がいますが、睡眠自体の質は悪くなります。

寝たけど疲れがとれないとか体がだるい、眠くてしょうがないとか体はきちんと休めてないんですね。

睡眠不足はお肌のターンオーバーを乱して、皮膚の角化を招きます。

そうすると毛穴が広がり汚れが詰まりやすくなりニキビができやすくなるんですね。

タバコの本数も増え、それが内蔵機能低下につながるから

タバコをすっている男性のイラスト

これは飲酒時だけに限りませんが、タバコはニキビだけでなくお肌にとって良くありません。

普段タバコは吸わないけど、お酒を飲む時だけ吸う人っていますよね。

楽しい宴会や飲み会ではついつい本数も増えてしまいます。

また自分は吸わなくても隣の人の副流煙を吸うと同じです。

友達同士なら言えますが、会社の飲み会で上司が吸っていても、煙いですとはなかなか言えないので困りものです。

ではなぜタバコがニキビに悪影響なのかと言うと、皆さんご存知ニコチンが含まれているからなんです。

ニコチンはビタミンを壊したり、血行不良を引き起こします。

何度も説明していますが、ビタミン不足は皮脂の分泌を促します。

また血行不良は内蔵の機能を低下させ、ニキビや吹き出物として現れてきます。

酔っ払って化粧を落とさずに寝てしまう

酔っぱらったサラリーマン

酔っ払ってしまい、家に帰ってそのまま布団に入ることってありませんか?

女性であればメイクしたまま眠ってしまうことはお肌にとって良くありません。

顔は意外に汗をかいています。

お風呂に入る元気が無くても、せめてメイク落としや洗顔はしてから寝ましょう。

アルコール関係なく汚れた体のままで眠れば、当然皮脂の多い顔や背中はニキビができやすくなりますよね。

これまでの項目をまとめるとアルコールの過剰摂取が直接影響しているケースと、それによる生活習慣の乱れや飲酒時の喫煙など間接的に影響している事がニキビの原因として挙げられます。

これでなぜお酒がニキビの原因になるのかお分かり頂けたと思います。

ニキビを予防するための飲酒時のコツ

ではニキビ予防、改善するためには禁酒すれば良いわけですが、大好きな人にとっては楽しみもなくなるしストレスになりますよね。

また付き合いでどうしても断れない事もあります。

なので楽しく適量を飲みながら出来る対策を行って行きましょう。

適度な飲酒量を守る

肝臓の強い人、弱い人、お酒の強い弱いは人によって違いますので、一概にどのくらいが適量かは言えません。

しかし一般的な目安として、純アルコール換算した時に20gが適度な飲酒量と言う指標があります。

また60gを超えると過度な飲酒になります。

でもその純アルコール量の目安が分からなければ、どれ位が適量かも分かりませんよね。

厚生労働省がそのお酒の種類ごとの適度な飲酒量の目安を発表しているので参考にしてみて下さい。

  • 中瓶ビール 1本
  • 缶チューハイ350ml 1本
  • 日本酒1合
  • ウィスキーをダブル(60ml)
  • ワイングラス2杯分
  • アルコール25度の焼酎100ml

のいずれか一つが適量になります。

お酒が好きな人にとっては瓶ビール3本飲んだら飲み過ぎ?少な過ぎる!と思われるかもしれませんが、自分に合った適切な量を飲みましょう。

それが体のため、またニキビ予防にもつながります。

週2日は休肝日を作る

休肝日のイラスト

お酒が大好きな人にやめろとは言いませんが、週に2日は休肝日を作りましょう。

なぜ2日かと言うと、肝臓の機能は48時間で回復すると言われています。

そのため1週間に5日は適量を飲んでも良いですが、残りの2日は肝臓を休ませてあげて下さい。

またニキビができている時やお肌の調子が悪い時は、我慢するか飲む量を減らしましょう。

ビタミンを含む食品を食べながら飲む

アルコールや糖分の分解にはビタミンを消費すると書きました。

消費するならその分補ってあげれば良いので、ビタミンを多く含むおつまみや料理を食べるようにする、もしくはサプリメントで補ってあげましょう。

ビタミンB群を豊富に含む食べ物は、

  • マグロ
  • アジ
  • 枝豆
  • 豚肉
  • レバー
  • うなぎ
  • 納豆
  • 焼き鳥

などがあります。

ビールを飲みながら焼き鳥、枝豆を食べ、マグロなどお刺身も一緒に食べると効果的ですね。

また、少しでも肝臓への負担を減らすために、アルコール分解を助ける効果のある果物やチーズも一緒に食べるとより効果的です。

糖質の低い赤ワインとチーズの組み合わせは、味の相性だけで無くニキビにも優しい組み合わせと言えそうです。

またニキビが気になるなら締めのラーメンや札幌の人なら締めのパフェは控えたほうが良いかもしれません(笑

その他ビタミンの種類と食べ物まとめの記事はこちらを参考にしてみて下さい。

糖分の少ないお酒に変えてみる

焼酎のイラスト

先ほど醸造酒と蒸留酒の違いを紹介しましたが、ビールや日本酒などの醸造酒よりは焼酎やウィスキーなどの蒸留酒の方が糖分が少ないためニキビには良いでしょう。

しかしアルコール度数の高いお酒は胃腸や肝臓に負担がかかるため、水や炭酸水で割ってから飲むと良いですね。

あとビールしか飲まない人に焼酎を飲めと言っても無理があります。

本物のビールに比べたら味は落ちますが、糖質ゼロや70%カットの物などありますので、2杯目以降はそれに変えてみるなど工夫しましょう。

第三のビールは値段も安いですし、ニキビだけでなくお財布にも優しいですよ。

飲んだ後の対策もしっかり行いましょう

お酒を飲まない、飲む量を減らすことが一番ですが、付き合いなどで仕方ない場合は後のフォローをしっかり行いましょう。

先程も書きましたが、翌朝の朝食にアルコールの分解を助ける果物を食べたり、肝機能を強化してくれるしじみの味噌汁を飲むのもお勧めです。

あと水もたくさん飲んで早く代謝を促してあげると効果的です。

もう一つ重要なのが、寝る前の洗顔です。
メイクしたまま顔も洗わずに寝るのはダメですよ。

睡眠はしっかりとる

間接的な要因として睡眠不足があります。

まず夜遅くまで飲むようなことは控えた方が良いですね。

付き合いもあると思いますが、断れるようであれば一次会で切り上げて、二次会はいかないとか、飲み始める時間帯を早めるのも一つの方法です。

夜8時から飲むよりも6時から飲んだ方が早く切り上げられます。

自分のニキビは自分で治すしかありませんから、工夫して少しでもお肌に良いことをするように努力したいですね。

赤ニキビが目立って気になるなら

BARでお酒を飲んでいる女性のイラスト

これは予防ではありませんが、出来てしまったニキビ跡がお酒を飲むと赤くなって目立つと言う方は、当然お化粧で隠しますよね。
でも男性だったらメイクしないし困ることがあります。

そんな時は照明の暗いお店を選ぶのも一つの手です。
間接照明はオシャレだし、顔のニキビや吹き出物も目立たなくなります。

ニキビを髪の毛で無理に隠しても刺激になるので良くありません。

だったら元から見えにくい場所を選ぶのもありだと思います。

赤いブツブツはアルコールアレルギーじゃないですか?

お酒を飲むと出来ているニキビやニキビ跡が赤くなって目立つため恥ずかしい思いをしている方が意外に多くいるようです。

知恵袋や掲示板でもそのような投稿をよく目にします。

しかしその赤いブツブツは本当にニキビですか?

ニキビか湿疹かどうか判断できない場合は、他にかゆみがないか、鼻水は出ないかなど体の状態をしっかり見てみましょう。

今までニキビが赤くなると思っていたのが、実はアレルギーの症状だったなんてことがあるかもしれません。

病院に行けばパッチテストでアルコールアレルギーの検査をしてもらえますので、気になる方は一度調べてもらった方が良いでしょう。

まとめ

お酒を飲むとニキビが出来る原因にはアルコールが関係している内的要因と睡眠不足や化粧の落とし忘れなど外的要因があります。

対策をまとめると、

  • 最適なアルコール飲酒量を守る
  • 週2日は休肝日を作る
  • お酒を飲む際はビタミンを含む食品を一緒に食べる
  • 糖分の多いカクテルや日本酒よりは、焼酎やウィスキーなどの蒸留酒を飲む
  • 飲んだ後は果物やしじみの味噌汁など肝機能を強化する物を食べるようにする
  • 夜遅くならないように切り上げ、しっかり睡眠をとる

一番の対策は飲まないことですが、付き合いなどで仕方ない場合も当然あると思います。

ニキビだけでなく体に優しい適量を楽しく飲むように心がけましょう。

あとすでに皮膚科で医師からの抗生物質など薬を服用している方は、お酒(アルコール)との飲み合わせなどもありますので、きちんと相談しましょう。