ニキビ

タバコがニキビに悪影響な4つの理由!

タバコを吸っている男性のイラスト
タバコを吸っている男性のイラスト

タバコが体の健康に悪影響なのはご存知ですよね!
お肌や美容にも悪いので当然ニキビにも関係あります。

これは誰もが想像できることですが、ではなぜタバコはニキビに悪いのか分かりますか?

今回はなぜタバコを吸うとニキビが出来たり悪化するのかその理由をご紹介します。

愛煙家の方はもちろん、自分は吸わなくても喫煙者の副流煙を吸うことがある方もチェックして下さいね。

タバコはニキビの原因になる

まずタバコは百害あって一利なしです。

ニキビや吹き出物にとってプラスになることはありません。

国立がんセンターの報告によると、タバコに含まれる化学物質のうち、人体に与える有害物質は250以上、発がん性のある物は50以上あるそうです。

有名な物質だとニコチンやタール、一酸化炭素などがあります。

では具体的にタバコの何がどのようにニキビに悪影響を与えているのか見ていきましょう。

ニコチンが血行不良と不眠症を招く

ドロドロの血液

タバコ=ニコチンというぐらいメジャーな物質ですよね。

そのニコチンは血行不良を引き起こします。

学生の頃保健の授業で、喫煙前と後で手の温度の変化をサーモグラフで見たことありませんか?
喫煙前はオレンジ色だったのがタバコを吸って数分すると青に変わるというものです。

ニコチンは毛細血管を細くし血液の流れを悪くします。
血行不良が起こると体が冷えるので、体温が下がって色の変化が青くなるんですね。

おまけに代謝も悪くなるし、肌のターンオーバーも乱れます。

するとどうなりますか?

ターンオーバーが乱れて肌の生まれ変わりのサイクルが遅くなると、皮膚の角質が厚くなり毛穴が詰まりやすくなります。

するとアクネ菌が繁殖しやすくなりニキビの原因になるんですね。

また血の巡りが悪いと当然皮膚にも栄養が行き渡らず、肌荒れや吹き出物が出来やすくなり美肌に悪影響を及ぼします。

これはタバコに含まれる一酸化炭素でも同じです。一酸化炭素は血液中の酸素濃度を低下させてしまいます。

すると体が酸欠状態になりすぐに疲れやすくなったり、皮膚の肌荒れにもつながります。

それともう一つ、ニコチンは睡眠の質を落とし深い眠りを妨げます。喫煙者には不眠症の方が多いと言われますが、それはニコチンが影響しているんです。

睡眠時間が短ければ当然お肌の修復機能も弱まりますし、ターンオーバーも乱れ皮膚の角化も起こります。

つまり間接的にタバコのニコチンが睡眠不足を誘発し、肌の生まれ変わりサイクルを乱すためニキビを発症しやすく、治りにくくしているんです。

ビタミンCが不足し皮脂が多くなる

ビタミン剤のイラスト

ビタミンCはコラーゲンを生成して肌にハリを与えたり、メラニン色素を抑えてシミやそばかす、ニキビ跡を薄くする効果もあります。

また皮脂の過剰な分泌を抑えたり、ストレスを緩和してホルモンバランスの乱れをなくす効果もあるため、ニキビだけでなく、美容や美肌に欠かせない栄養素なんです。

そのため肌トラブルを防ぐためには欠かせません!

それがなんとタバコ1本吸うと約25mg~100mgものビタミンCが破壊されるんです!

タバコ1箱20本吸うと500mg〜2000mgも消費されることになります。

それが一体どれ位の量かというと、農林水産省の規定によるとレモン1個分に含まれるビタミンCは20mgとされています。

と言うことは、タバコ1箱(20本)吸うと最大でレモン100個分のビタミンCを失うことになるんです。

タバコを吸うのは簡単ですがレモン100個食べるのはきついですよ!

それだけ減少すればそりゃーニキビも出来やすくなりますし、ニキビ跡も目立つのは当然ですよね。

βカロテンが減ると肌が乾燥する

乾燥剤のイラスト

またタバコはビタミンCだけでなくベータ・カロテンも減少させてしまうんです。

βカロテンは体内でビタミンAを生成する働きがあります。

ビタミンAはターンオーバーを正常化させたり、肌の潤いを保ち乾燥を防ぐ効果があります。

つまりβカロテンが不足しビタミンAが生成されなくなると、お肌のターンオーバーが乱れたり、新陳代謝も落ち、乾燥して毛穴が詰まりやすくなります。

それが結果的に大人ニキビの原因になるんですね。

活性酸素が増えて炎症ニキビの原因にもなる

喫煙すると活性酸素が増えます。それが体内やお肌の細胞を傷つけてしまいます。

するとお肌の老化が進んで潤いが無くなり乾燥肌になったり、ニキビがある場合は炎症を起こしやすくなります。

また活性酸素はストレスを感じると増えるため、大人ニキビにとっては大敵なんです。

さらに活性酸素は皮脂を酸化される働きがあります。
毛穴に詰まった皮脂汚れが酸化すると黒ニキビの発症の原因になったり、進行して炎症を起こすと赤ニキビの原因にもなります。

タバコを吸わない人も副流煙には注意が必要

喫煙者だけでなく直接タバコを吸わない人も、吸った人が吐いた煙、副流煙を吸うと同じくニキビに悪影響になります。

煙が目にしみたり喉が痛くなったり、敏感肌の方にとっては煙自体が刺激になる人もいます。

自分がタバコを吸わなくても、家族でヘビースモーカーの人がいたら外で吸ってもらうとか、外出先や飲食店では禁煙席に座るなど対策して下さい。

喫煙者も喫煙所や分煙場所、灰皿のある所で吸うなど場所とマナーを守って下さいね。吸殻のポイ捨てもダメですよ。

吸わない人にとっては健康被害も気になりますが、ヤニの匂いもすごく気になるのでお願いします。

ニキビが気になるなら禁煙するのが一番

禁煙のイラスト

ニキビや肌荒れを解消、予防したいのであれば禁煙するのが一番です。

タバコをやめたらすぐにニキビが治るわけではありませんが、健康にとっては百害あって一利なしです。

ニキビ治療を優先するのであれば、ニコチンパッチや電子タバコなどで禁煙を頑張って下さい。

悪い所を解消するにはいくら好きなものでも、害になる物はなるべく改善していかないと良くなりません。

銘柄にもよりますがタバコ一箱400円〜500円もするので、ニキビだけでなくお財布にも優しくないですよね。

でもどうしても辞められない愛煙家の方は、本数を減らしたり、サプリメントでビタミンを補ったり、正しいスキンケアを行い、乾燥しやすい肌をしっかり保湿してあげて下さいね。