子育て経験のある親御さんなら、赤ちゃんにできるニキビが心配になったことがありませんか?
生後間もなくからだいたい3ヶ月頃までをピークに、ほっぺたやおでこに赤いブツブツや白い芯のある吹き出物のような物が出来る事が多くあります。
特に初めての子育てだと分からないことだらけで心配になりますよね。
うちの子が新生児期の1ヶ月から3ヶ月くらいの時期にほっぺたにニキビのようなブツブツが出来ていました。
中には6ヶ月や7ヶ月、長くて9ヶ月頃まで出来る子もいるようですが、通常は生後3ヶ月前後には収まってくるので、なかなか治らない場合は新生児ニキビではなく、乳児アトピー性皮膚炎等の可能性もあるので、早めに医師に相談しましょう。
今回は生後間もなくから3ヶ月くらいの時期にできる新生児ニキビの原因や特徴、ケア方法について紹介したいと思います。
またうちの子供の時の経験と行ったやり方も一緒に書いていますので参考にしてみてください。
自分で対策できない赤ちゃんのためにしっかりケアしてあげましょう!
目次
新生児ニキビの特徴、見分け方
まず新生児にできる湿疹を総称して乳児湿疹と言います。
ブツブツがカサカサしていようが、ジュクジュクしていようが、赤かろうが全部乳児湿疹です。
その中でも細かく分けると新生児ニキビや脂漏性湿疹があります。
今回は新生児ニキビについて紹介するので、脂漏性湿疹については詳しく書きませんが、赤ちゃんにできる湿疹がどちらなのか見分けれるように特徴や違いについて紹介しておきますね。
鼻やまゆ毛、髪の生え際など汗を多くかき皮脂が出やすいところに出来る特徴があり、ベタベタした黄色いかさぶた(乳か)が出来ます。
よく小さい赤ちゃんの鼻やまゆ毛、頭などにかさぶたやフケのような物ができていますが、これがその乳かですね。
一方、新生児ニキビの特徴は、
- 乳かができない
- おでこやほっぺたなど顔にできる
- 見た目は大人ニキビと同じで、赤いブツブツ、芯がある、化膿した物がある
- かゆみがない
- 痛みがない
が挙げられます。
赤ちゃんが顔をかきむしったり、痛がる様子がなければ新生児ニキビである可能性が高いと言えます。
他にもあせもやアトピー性皮膚炎などがありますが、生後間もない場合は区別が付きにくいです。
顔以外の耳や首に湿疹ができる事もありますが、よだれやミルクが口からこぼれてそれが首のしわの間にたまって赤くかぶれたりすることもあるので、一概には言えないんですよね。
赤ちゃんがかゆがっていないか、湿疹の状態などしっかり見て様子がおかしい場合は医師に相談しましょう。
それでは次に新生児にニキビができる原因を紹介します。
新生児ニキビの原因
まず、赤ちゃんにできる新生児ニキビには大人と同じ原因のものと、赤ちゃん特有のものがあります。
その要因となっているのもを一つずつ見て行きましょう。
皮脂汚れによる毛穴の詰まり
毛穴に汗や汚れが詰まってアクネ菌が繁殖するケースは大人ニキビでも良くありますよね。
新生児は新陳代謝が活発なので、寝ているだけでも汗を多くかきます。
よくおでこやほっぺたが汗で濡れていることありますよね。
当然その状態のままにしておくと、毛穴の詰まりの原因になりニキビが出来てしまいます。
ベビー服や寝具の汚れ
赤ちゃんはよだれを垂らしたり、母乳やミルクを飲んだ後に吐いてしまうことがあります。
ほっぺたなど顔が直接よだれなどで汚れることはもちろんですが、頭の下に敷いてあるタオルや寝具が汗や吐いたミルク等で汚れることもよくあります。
また抱っこ紐で抱っこやおんぶをした時も体が密着するのでベビー服だって湿ってきます。
赤ちゃんの肌はきれいでモチモチしていますが、当然敏感でもあるためオムツでもそうですが、不潔にしているとすぐにかぶれたり、赤くなりますよね。
不衛生な衣服や布団が顔に触れることでも同じなので、寝る時の枕や布団、顔を拭くガーゼも清潔にしておかないと新生児ニキビ等の原因になってしまいます。
母親のホルモンの影響
それともう一つ、お母さんのホルモンが影響していると言われています。
産まれて間もない赤ちゃんの体には母親の男性ホルモンが残っていて、それが脂腺を刺激し、まだ未発達な新生児の肌がそれに対応しきれずニキビになってしまいます。
男性ホルモンの過剰分泌は皮脂の量を増やす働きがあり、これは大人ニキビでも同じ事が言えます。
しかし生後3ヶ月を過ぎた頃くらいからその影響が薄れてくるため、徐々に症状も治まってきます。
母乳が原因という科学的根拠はない
よく新生児ニキビの原因の一つにママの母乳が挙げられます。
しかし、母乳育児の保護や支援を行なっているNPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC)や、医師でタレントの友利新さんもブログで母乳と食事の関係性については科学的根拠はないと言われています。
確かにたくさんの人から母乳を採取してとなると検証が難しいのかもしれません。
しかし個人的な意見としては、母親が食べた物が母乳の味に関係している事は有り得ると思います。
胎児がお腹にいる時は自分が食べた物がそのまま栄養分になりますよね。アルコールやタバコだって胎児に影響があると言います。
辛い物や油っこい物などを食べた時に、赤ちゃんが嫌がって母乳を飲まない事はありましたし、自分でなめてみると甘かったりしょっぱかったり違いはありました。
でも調べてみると味が違うという方もいれば変わらないという方もいるようで、その人の体質も影響しているのではと思います。
いずれにせよ専門家が科学的根拠がないと言っているので、母乳が新生児ニキビの原因になっているとは言い切れないのが現状です。
そのためお母さんも食べたい物を我慢するなど神経質にならなくても大丈夫ということです。
ただ自身の健康のために偏った食事や暴飲暴食はダメですよ!
赤ちゃんの肌を清潔にすることで改善されてきます
新生児ニキビのケアは基本的には
お肌を清潔にすることです!
毎日続けていれば、自然と改善されてきます。
では具体的に普段行っていただく予防とケア方法を紹介します。
こまめに拭き取るなど汗対策をしっかり行う
新生児は新陳代謝が良いのですぐに汗をかきます。
特に夏場の授乳は赤ちゃんを抱っこすると、お母さんとピッタリくっつきますので、かなり熱くなりますよね。
母乳を飲んだ後はお母さんの腕と赤ちゃんの襟足は汗でビッショリです。
その場合よく腕にハンドタオルをかぶせたりしますが、ずれたりすることが多いので、我が家ではタオルを縫って腕カバーを自作して使っていました。
ズレることもないし、汗も吸い取るので便利でしたよ。
また、お出かけする際は日差しの強い時間帯を避けたり、休憩をちょこちょこはさみましょう。
赤ちゃんをベビーカーに乗せる場合、地面に近いためアスファルトの照り返しがすごく、大人以上に暑さを感じます。
夏場は特に熱中症の恐れもあるので、こまめな水分補給と汗対策をしてあげて下さい。
このようにお風呂以外でも汗をかいていたらこまめに拭き取ってあげましょう。この時もゴシゴシ拭かずガーゼで優しく拭いてあげます。
暑い時はガーゼやハンドタオルを濡らして拭いてあげると良いですね。
新生児に湿疹ができている場合は、ガーゼに石けんの泡を付けてきれいに拭きます。そして洗ったガーゼできちんとお肌に付いた泡を残さず拭き取りましょう。
また汗が多い場合はお風呂で流してあげてもOKですが、石鹸の使用は乾燥の原因になるので夜だけにしておいた方が良いでしょう。
下着や布団もこまめに変える
下着や洋服が汗で濡れている場合は着替えさせましょう。
赤ちゃんを寝かせる前に下着の中に薄いタオルやガーゼを入れておき、寝たら取ってあげるようにすれば下着が汗で濡れずに済みます。
新生児は寝る時には意外に多く汗をかくのでこれだけでも効果的ですよ。
布団や頭に敷いているタオルもよだれやミルクで汚れますのでこまめに交換します。
また母乳やミルクを飲んだ後は口から吐いてしまうこともあり、それが顔や首に残ったままだとかぶれたり赤くなったりするので注意しておきましょう。
沐浴時は石けんをいっぱい泡立てやさしく洗う
お風呂に入る際ですが、洗い残しが無いように頭から顔、体の順番で洗います。
うちでは洗った後の泡が残っていると刺激になるので上から順番にしてました。
また新生児は腕や首の部分がシワになっていますが、そこもきちんと洗ってあげないと汚れが残っていることがありますのでしっかり流してあげましょう。
赤ちゃんのお肌は弱いので、洗い方はとにかくいっぱい泡を立て優しくが基本です!
特に鼻やおでこなど皮脂の分泌が多いところは入念に!
初めは赤ちゃんの目に泡が入らないか心配だったんですが、しっかり泡立てれば垂れてくることもないので大丈夫です。
あと頭も新生児用のシャンプーや無添加の石けんで優しく洗います。頭にかさぶたが出来ている場合は、無理矢理爪ではがすと一緒に髪の毛も抜けてしまうので、洗った後ふやけた状態ならとりやすくなりますが無理しては取らないように!
ちなみに我が家ではお風呂の時に、無添加のシャボン玉石けんにNo.1 ウォータークリーナー(顔を洗う水)をまぜて使ってました。
こうすると泡がモチモチになり油分をとりすぎずにすむので乾燥対策にもなり、保湿にも効果があります!
カサカサ乾燥肌でいつもかゆがっていましたが、すごく効果的だったのでアトピーやニキビ跡の乾燥肌の赤ちゃんにもいいと思いますよ。
うちの子は一週間くらいですぐに良くなりましたよ!
お勧めの保湿化粧水です!
入浴後は保湿ケアを!
キレイに皮脂を落とした後はお肌がカサカサになってしまいます。そのままにしておくとかゆがってかきむしったりするので、赤ちゃん用の保湿クリームなどでしっかり保湿してあげます。
よく保湿のためにワセリンを勧められる事がありますが、調べてみると賛否意見があるようなので我が家では使いませんでした。
先ほども書きましたが、我が家では入浴時に無添加の石けんにNo.1 ウォータークリーナー(顔を洗う水)をまぜて洗うだけで、その後の保湿はしませんでした。それだけでもかなり効果ありましたよ!
それでもカサカサするようであれば、No.1ウォータークリーナー(顔を洗う水)を再度付けてあげても良いでしょうね。
爪もこまめに切る
これは直接、新生児ニキビの対処法ではありませんが、かゆみが出た場合に伸びた爪でかきむしると、お肌を傷つけたり、ブツブツを潰してしまう事があるので、定期的に切ってあげましょう。
もしニキビが出来た場合は、以上の事に気をつけながら解消してあげましょう。
普段お肌を清潔にしてあげていればそこまで心配のいらない新生児のニキビですが、赤くただれたり、膿が出る、かゆみがある、なかなか治らない場合はアトピー性皮膚炎の可能性もあるので小児科で診断して貰いましょう。
うちの子は皮膚科でステロイド無しの薬をもらいました
うちの子どもは小さい頃、ニキビ跡のお肌の乾燥が激しくてほっぺたが真っ赤になってかわいそうでした。
まず病院は産婦人科なのか小児科なのか、皮膚科なのかどこに連れて行っていいのか迷いますよね。
うちは小児科に連れて行ったらステロイドの薬しかもらえなかったので、それは使いませんでした。
今度は小児科ではなく皮膚科に連れて行ったらステロイド無しの薬を出してくれたので、それを塗っていたら一週間くらいでツルツルのお肌に戻りました。
やはり小さい赤ちゃんですから、塗る薬やどれくらいの期間で治るのかなどちょっとした事でも心配してしまいますが、神経質になりすぎず普段のお肌のケアをきちんとしてあげましょう。
でも気になる場合はきちんと医師に相談してみると良いと思います。
まとめ
まず、赤ちゃんにできる湿疹が新生児ニキビなのかどうか判断しましょう。
生後間もなくから3ヶ月頃までは見分けるのが難しいですが、新生児ニキビの特徴としては、
- 黄色いかさぶた(乳か)ができない
- 赤いブツブツ、芯のある物、化膿した物ができる
- おでこやほっぺたなど顔にできる
- かゆみがない
- 痛みがない
皮脂の多い眉付近や頭皮などにカサカサフケのような物ができる脂漏性湿疹も、基本的には新生児ニキビと同じでお肌を清潔にしていれば大丈夫です。
新生児ニキビの場合、毎日きちんとケアをしていれば自然と治ってきますのであまり心配せずに様子をみてみましょう。
しかし、かゆみが治まらない、湿疹が酷くなるようであればアトピー性皮膚炎などの可能性もあるので小児科や皮膚科に相談してみましょう。