乳がん

乳がんの5つの検査方法とそれにかかる料金!

料金案内のイラスト

乳がんを早期発見するためには普段からセルフチェックをしたり、定期検診に行くことが望ましいのですが、病院で行う検査って

・一体どんなことをするのか?
・料金はいくら位かかるのか?
・マンモグラフィ検診って痛そう、恥ずかしい

とか、初めての場合は不安ですし緊張しますよね。

そこで今回は検査方法の種類とそれにかかる料金をまとめてみたので紹介したいと思います。乳がんの早期発見早期治療は生存率にも影響してきますので、しっかりと検査は行いましょう。

乳がん検査の内容と料金

それでは一体どんな事をするのか?
お金はどれくらいかかるのか?みて行きましょう。

視触診

字の通り視診と触診を行います。これはセルフチェックでも紹介しましたので、自分でも行う事が出来ますね。

病院で行う場合は、

  1. まず問診表に妊娠、出産歴、月経の日時などを記入します。
  2. 検診自体は乳房の状態を見るだけですので、健康診断のように前日の夕食や当日の朝食を抜くなどの食事制限はありません。

  3. 問診票をもとに先生が問診をします。
  4. それからいよいよ視触診を行います。
  5. 胸にしこりや痛みが無いか、形状や皮膚の状態、乳頭からの分泌液がないかなど触って検査します。

この検査方法は自分でも行えますので、先生がやったように普段から自分で行うように心がけると良いでしょう。もし異常を感じたらすぐに専門医に相談しましょう。

医療機関で検査を行なった時の受診料は医療機関によって異なりますが、1,000円〜2,000円くらいの料金で出来るようです。

視触診だけでなくモンモグラフィー検診や超音波(エコー)検診と組み合わせて行なっている機関も多いようです。

マンモグラフィ検診

マンモグラフィ検診

このマンモグラフィ検診という言葉はテレビ等でもよく聞きますよね。一体どんな検査かというとエックス線を使ったレントゲンですね。

X線で撮影しますので触っても分からないような小さなしこりを発見できたり、乳がん細胞が石灰化したものをいち早く見つけることができるため早期発見につながります。

一方、X線を使いますので微量ではありますが、放射線被ばくがあります。でもこれは健康に影響を及ぼすほどの量ではないので大丈夫です。

でも妊娠中の方や授乳をされている方は注意が必要ですね。

あと乳房を板で挟んで撮影するので多少の痛みを伴います。よく胸が小さい人の方が痛いとか聞きますが、実際は胸の大きさではなく乳腺の張り具合で多少痛みが変わるようです。

ですので月経時の胸が張っている時は避けるなど時期をずらせば多少痛みは軽減できると思います。

痛みは個人差があると思いますが、ほっぺたを強くつまんだくらいの痛みだそうですよ。

あと若い世代の方は乳腺が発達しているため、X線に乳腺が移りこんでしまい乳がんを判別しにくというデメリットもあります。

検査料金は5,000円位のところから1万円を超えるところもあるようです。

乳房超音波検査・エコー検査

乳がんエコー検査

これは超音波を発する機械を胸に当て乳房内部の画像を映し、小さなしこりなど異常を発見する検査です。乳腺は白色、がんは黒色で映ります。

産婦人科で妊婦さんがお腹に機械を当てられて、お腹の赤ちゃんの様子を白黒のモニターで確認することがありますが、あのようなイメージですね。

ベッドに横になり先生が機器を胸に当てていきます。マンモグラフィー検査は乳腺が発達した若い世代の女性には不向きな所があると書きましたが、こちらのエコー検査は超音波を使用して検査するので若い女性でも効果があると言われています。

また乳房を挟んだりすることもないので、痛みもありませんし被ばくする恐れもないため妊婦さんや授乳中の方でも安心して受けることができます。

しこりが良性なのか悪性なのか判別することは可能性ですが、マンモグラフィーで有効だった乳がんの初期症状である石灰化を発見するのには不向きであります。

また検査を行うエコー機械の性能でも検査結果が左右されたり、検査を行う医師のスキルのばらつきによっても左右されるというデメリットがあります。

そのため検査を受ける病院の選択は非常に重要と言えそうです。

検査料金は3,000円から4,000円くらいのところが多いようです。

基本的には上記の3つの検査が主なのですが、さらに詳しく検査したいという方には以下の検査もあります。

乳房MRI検査

乳がんエコー検査

MRI検査はよく耳にすると思いますが、X線やCTのようX線を使わずに磁気を使って体の内部を映し出す検査です。

磁気なので被爆の心配もありませんし、痛みもありません。

ベッドのようなものに横になり、トンネルみたいな装置の中に入っていくやつですね。脳のMRI画像とか見た事あると思いますが、あれの乳房バージョンというイメージですね。

一方向だけでなく様々な角度から撮影するので、しこりの位置やどこまで病巣が広がっているかなど正確に判断する事が出来ます。

先ほどのマンモグラフィーやエコー検査で判断出来ないしこりがある場合などに有効な検査です。

ただ検査費用は病院にもよると思いますが、3万円くらいとやや高額です。

細胞診・組織診

細胞のイラスト

こちらの検査はしこりや乳頭からの分泌液の原因を詳しく調べる事が出来る検査です。

細胞診は細胞を採取して顕微鏡で観察します。しこりに注射器をさして細胞を抽出します。分泌液が出ている場合はその分泌液を採取して観察します。

基本的には麻酔をしなくても行なえる検査なので、注射のような痛みはあるようです。

中には非常に痛かったという声もあるので、麻酔を打つなど先生に相談してみると良いかもしれません。

検査料金は5,000円程が多いようです。

あと組織診(生検)は、針生検と言われる太い針を使って細胞を採取するものと、メスを使って手術する外科的生検があります。

針生検はマンモトーム生検などいくつか種類があり、検査方法としては麻酔をした乳房に針を刺して細胞をとります。

乳房に針を刺すだけなので傷口も目立ちにくく入院もする必要ありません。

外科的生検はしこりの一部や病変そのものを切除して抽出します。こちらはメスを入れるので傷跡が残る可能性もあるので、良性である可能性が高い場合は傷の目立ちにくい針生検を行なう事が多いようです。

マンモトームにかかる費用は15,000円位が多いようです。

血液検査

注射の画像

こちらはまだ実用化されておりませんが、血液を調べるだけで乳がんを発症しやすいかどうか判断出来るようになるようです。

これは産業技術総合開発機構(NEDO)という機関が2015年に診断開始出来るように研究しているようで、血液から乳がんを発症するリスクを調べられます。

この検査が本格的に導入されたら、乳がんを発症する前に対策を打つ事が出来ますよね。

もし発症する確立が高い場合は生活習慣の改善等で発症リスクを下げる事ができるようですし、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーのように事前に乳房を切除して発症を食い止めるという判断も出来ると思います。

この血液検査が実用化になれば誰でも手軽に行なえると思いますので期待したいですね。

まとめ

このように乳がん検診と言っても様々な種類があります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、検査を組み合わせて行なったり、医師に相談して行なう事が大切です。

日頃からセルフチェックを行なうとともに医療機関等で定期検診も行ない早期発見に務めたいですね。

またお住まいの市町村では住民検診という自治体が行なっている検診があります。

お住まいの役所に問い合わせれば詳しい日時や料金、検査内容等も分かると思いますので、どこで検査を受けたら良いか分からないという方は、まずは問い合わせてみてはいかがでしょうか。

ちなみに私の住んでいるところでは、視触診+マンモグラフィー検査(乳房X線撮影)で検査費は2,400円でした。

※上記の各検査の内容や金額はそれぞれの医療機関等によって異なりますので、詳しくは受診する医療機関に問い合わせてみて下さい。