肩こり

肩こりで頭痛や吐き気がする時の2つの原因とそれぞれの解消方法

頭痛のイラスト

肩こりの症状は痛い、重いなど様々ですが、中には頭痛や吐き気を催す場合があります。

私の妻も上記のような症状があり、ほとんど毎日、首筋付近の筋肉がカチカチで肩甲骨を動かすとゴリゴリと音がなるほどです。

そこまでくるとマッサージやツボ押しをしてもちょっとやそっとでは良くなりません。

整骨院に行くと一時的には楽にはなりますが、やはりしばらくするとまた元に戻ってしまうんですよね。

ここまでくると根本的に解消しない限りずっときついままだと思います。

頭痛や吐き気は肩こりが原因の場合が大半ですが、中には偏頭痛などそれ以外の病気等が原因も場合もあります。

この状態が続くと日常生活に支障をきたすことも十分にありますので、早めに対処しておきたいですよね。

そこで今回は肩こりと頭痛の関係、その原因や特徴、解消方法を紹介したいと思います。

まず頭痛が起こる要因には様々なものが考えられますが、肩こりが原因で起こる緊張型頭痛と、肩こりが原因だと勘違いしやすい偏頭痛について、それぞれ症状や特徴について紹介します。

頭痛や吐き気の原因が肩こりだと勘違いしやすい偏頭痛

頭痛のイラスト

自分はひどい肩こり持ちだと思っていて、病院に行ったら実は偏頭痛(片頭痛)が原因だったという事があります。

偏頭痛(片頭痛)の漢字を見ると頭の片方だけ痛みがするように思えますが、実は頭全体が痛む場合ももちろんあります。自分は左右どちらかだけでなく頭全体が痛いから偏頭痛ではないと思うのは間違いです。

症状や特徴

  • 後頭部や首筋が痛む
  • ズキンズキンと脈打つ痛みがする
  • 頭痛の前に急に肩がこる
  • 嘔吐、吐き気がする
  • 目の前がチカチカして見えづらくなる
  • 匂いに敏感になる
  • 音がうるさく感じる事がある
  • 手足がしびれることがある

などが挙げられます。

原因

現在もはっきりとした原因は解明中のようですが、考えられるいくつかの要因があります。

・ストレス
ストレスが溜まりそれが解放されると急に血管が拡張するため頭痛が起こると言うもの。

・三叉神経(さんさしんけい)への刺激
何らかの要因で脳神経の中でも最も大きい三叉神経(さんさしんけい)が刺激されると、痛み成分が分泌され炎症を起こしたり血管が拡張されて痛みが増すと言うものです。

この三叉神経(さんさしんけい)は首や肩にも広がっている為、頭痛を発症する前に肩こりを感じる事があります。症状・特徴の中にある「頭痛の前に急に肩がこる」のはこのためです。

また生理前や生理中、寝不足がアルコールなども偏頭痛を引き起こす要因だと言われています。

解消方法

日本テレビの世界一受けたい授業に出演されたり、頭痛に関する本も出版されている獨協医科大学の平田幸一先生によると、日常生活に支障をきたす場合は、早めに病院へ行った方が良いそうですが、何科に行ったら良いか分かりませんよね。

先生によれば「頭痛外来」「神経内科」に行けば大丈夫との事です。

普通に生活できないくらいきつい状態ならすぐにでも病院に行って治療を受けた方が良いですよね。
病院では生活指導や薬を使った治療を行なうようです。

十分に我慢できる、生活に問題ない程度の場合は、自分で出来る解消法を行うと緩和する事も出来ると言います。

自分で出来る緩和法

  • 頭が痛い場合は、音や光にも敏感になっていますので、サングラスやアイマスクをしたり耳栓をして安静にします
  • 血管を収縮させる効果のあるカフェインを摂取する。カフェインを含むコーヒーや紅茶などを飲み過ぎない程度に摂取しましょう
  • 痛む場所を氷枕などで冷やす
  • お腹が空いていると起こりやすいため、空腹を避ける
  • 血糖の低下時にも起こりやすいので、アメやチョコレートなど甘い物を摂取する

※血管の拡張が原因の一つですので、それを誘発するマッサージや入浴、激しい運動は場合によっては控えるようにしましょう。
また薬を飲む際、場合によっては悪化する事もありますので、専門家に相談した方が良いでしょう。

このように肩こりが原因ではなく、偏頭痛が原因で肩のこりを感じている場合があります。

妻の場合は肩こりも酷いですが、吐き気や目が見えなくなる事がある、手がしびれる事があると言っているので、偏頭痛も一緒に併発しているかもしれません。

上記のような症状がある方で生活に支障をきたす程きつい方は早めに病院へ行きましょう。

肩こりが原因になっている緊張型頭痛

長くなりましたが、こちらは肩こりが原因で頭痛を発症するケースです。

特徴や症状

  • 後頭部から首筋、頭全体が痛くなる
  • 締め付けるような痛みが続く
  • 吐き気や嘔吐はない
  • これは偏頭痛と大きな違いですね。吐き気がするかどうかによって原因の切り分け判断の一つになります。

  • 中高年の方に多く見られる
  • 体がだるい、目が疲れる

などが挙げられます。

原因

首や肩の筋肉が緊張して血行不良を起こす事が原因です。その要因となるものは、ストレスやデスクワークなど一日中同じ姿勢でいること、パソコン画面やスマホの見過ぎ、眼鏡やコンタクトの度数が合っていないことによる眼精疲労、運動不足などがあります。

それらの要因が首や肩の血管を収縮させ肩や首が凝ってしまう、また神経を刺激することで痛みを伴います。

解消方法

原因の一つがストレスですので、なるべくストレスを溜めずに上手に発散させるようにしましょう。

あと長い時間同じ姿勢でいる事や悪い姿勢、運動不足も良くありませんので、仕事の休憩時間に腕をまわしたり軽いストレッチをするのも良いですし、休日なども体を動かすように心がけたいですね。

また肩や首の筋肉がカチカチで血行不良を起こしていますので、患部を温めて血行を良くしたり、肩こり解消のツボ押しでコリをほぐしましょう

それと病院へ行くとよくビタミンEを貰う事があります。ビタミンB1は固まった筋肉の疲れを取ってくれますし、ビタミンEは血行を良くして眼精疲労にも効果があるので、肩こりがつらい時には摂取すると良いと思います。

ビタミンEを多く含む食品は

  • アーモンド
  • モロヘイヤ
  • 唐辛子
  • ひまわり油
  • 抹茶

などありますので、普段の食事に取り入れて適切な量を摂取すると良いと思います。

まとめ

このように肩こりが原因で頭痛を伴うケースと、頭痛が原因で肩こりを発症しているケースがあります。

まず頭痛の原因が肩こりなのか、偏頭痛など他の病気なのか症状や特徴を見て判断しましょう。

それによって対処法も変わってきます。

どちらも症状が似ている点がありますが、吐き気がする、目の前がチカチカして見えづらくなる、音がうるさく感じる、手足がしびれるなどの症状は緊張型頭痛にはない症状なので、覚えておきましょう。

偏頭痛の場合はマッサージや運動はNGで痛む場所を冷やしますが、緊張型頭痛は逆にストレッチやマッサージは大丈夫で患部を温めると良い為、判断を間違うと逆効果になる場合がありますので注意が必要です。

なかなか改善しなかったり発熱や生活に支障をきたすくらいきつい場合は、他の病気が原因かもしれませんので早めに病院で診察を受けましょう。